【スポンサー紹介】創業75年の伝統を次世代へ。丸亀塩屋団扇さんが学生に託す想い

旅するアカデミーをオリジナルうちわの提供で支えてくださっているのは、香川県丸亀市にある株式会社丸亀塩屋団扇です。

今回は旅するアカデミー1期生で、同じ香川県出身の「より」が、4代目代表の濱本哲郎さんに、創業から続く会社の歴史や伝統産業としてのこだわり、若者へのメッセージを伺いました。

創業75年。伝統を守りながら「株式会社」として新たな一歩を

株式会社丸亀塩屋団扇は、創業から約75年の歴史を持つ老舗です。もともとは「塩屋団扇商工業協同組合」という形態で活動していましたが、4代目となる濱本さんが代表に就任するタイミングで、組織としてのスピード感を高めるために今年から「株式会社」へと生まれ変わりました。

拠点となる香川県丸亀市は、全国的に有名な「丸亀うちわ」の産地です。丸亀うちわは国の伝統的工芸品にも指定されており、その定義は「国内産の竹を使い、骨作りから貼り付けまで、1から10の工程すべてを国内で行うこと」とされています。

同社はこの地場産業を支える中核として、長年うちわの製造と販売を続けてきました。

大量生産の強みと、手仕事の価値

同社の大きな特徴は、伝統的な「竹うちわ」だけでなく、プラスチック製の「ポリうちわ」も主力製品として扱っている点です。

ポリうちわの強みは、大量生産が可能で、価格を抑えつつ短納期で提供できること。企業の広告用やイベント用として、現代のニーズに広く応えています。

一方の竹うちわは、職人による手作業が必要不可欠です。連合会が主催する技法講座でも、一人前の技術を身につけるには一定の期間を要し、そこからさらに数年かけて精度を磨いていく、奥深い世界です。

濱本さんはこれら2つのうちわを通じて、丸亀という名前を全国に広めるきっかけを作りたいと考えています。

「ハンディファンをうちわに変えたい」伝統産業の挑戦

順風満帆に見えるうちわ業界ですが、現在は大きな課題にも直面しています。

ひとつはライフスタイルの変化です。近年は携帯用の電気扇風機(ハンディファン)が主流となり、日常の中でうちわが使われる機会が減っています。お祭りや花火大会といった伝統的な行事自体が減少していることも、需要に影響を与えています。

もうひとつの深刻な課題は、作り手の高齢化と後継者不足です。竹うちわなどの手作業は生産数に限りがあり、若者が魅力的に感じるほど「稼げる仕事」に昇華できていない現状があります。

濱本さんはこれらを「発信の仕方の問題」と捉えています。「浴衣の時にはハンディファンよりうちわが似合うはず」「エアコンを止めて、原点である『涼を取る道具』としてうちわを見直してほしい」。そんな今の時代に合った新しい動線や文化を模索しています。

なぜ旅アカを応援するのか

濱本さんと旅アカの出会いは、プロデューサーのシャンディさんとの「偶然の再会」でした。もともと東京の高円寺で知り合っていた二人が、香川県で再会。

「東京で出会った知り合いが、地元・香川で若者のために面白いことをしている。それなら何か手伝えることがあれば協力したい」と、濱本さんは即座にスポンサーになることを決めてくれました。

大学生との今後の関わりについても前向きです。「中小企業である自分たちが、インターンなどを通じて学生と繋がることで、地元で働く魅力を伝えたい。伝統工芸や地場産業に興味を持つ若者のきっかけになればいい」と、将来の働き手としての期待も語ってくれました。

学生たちへ。自分だけの「物差し」を磨け

インタビューの最後に、濱本さんは学生たちに向けて熱いメッセージを送ってくれました。

「大学生のうちに、いろんな場所へ行き、いろんな人と出会って『自分だけの物差し』を磨いてほしい」

社会人になるとどうしても会社中心の生活になり、新しい接点を作るのが難しくなります。だからこそ今という自由な時間に、海外や異業種など外の世界に飛び出して、自分の価値観をアップデートし続けてほしいと言います。

そして「明日死んでもいいように、1日1日を後悔なく生きてほしい」という言葉で、対談を締めくくりました。

インタビュー後記

より

より(旅アカ1期生)

私の地元・香川県の伝統を背負っている濱本さんにお話を伺い、背筋が伸びる思いでした。75年続く歴史の中で、あえて株式会社化して新しい風を取り込もうとする挑戦心。「うちわをもう一度、若者の手に」という情熱に触れ、私たち旅アカの活動にも通じるものを感じました。

「明日死んでもいいように生きる」という言葉は、旅を続ける私たちが最も大切にすべき姿勢だと思います。いただいたうちわを相棒に、私も自分の物差しを全力で磨いていきます!

スポンサー企業の紹介

株式会社丸亀塩屋団扇

香川県丸亀市にある、創業約75年のうちわ専門メーカー。国の伝統的工芸品「丸亀うちわ」の産地で、伝統の竹うちわから広告・イベント向けのポリうちわまで幅広く手がけています。旅するアカデミーにオリジナルうちわをご提供いただいています。

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